たんぱく質の代謝や尿酸を分解するはたらきがあるとされていますが、まだ研究段階にある未知のミネラルです。

ニッケル

ニッケルは、鉄族元素の仲間で、耐食性が高くアルカリと作用しないという特性を活かし、メッキなどに多く使用されています。1751年にスウェーデンのクローンステットによって発見されました。クッフェルニッケル(悪魔の銅)とドイツ人に呼ばれていましたが、それを、クローンステットがニッケルと名付けました。超微量のミネラルで、ビタミンB6と一緒にたんぱく質の代謝を補助します。また、たんぱく質を分解する過程の、最終段階の産物である尿酸の分解を促進する酵素を、補助するはたらきがあると考えられています。さらに、鉄分の吸収を促進し、ホルモンの分泌の補助や、細胞の再生を促進する核酸の安定化を図る役割を担っていると言われています。亜鉛と同様のはたらきがあると考えられていますが、まだ解明されていない部分が多く、研究段階のミネラルです。
ニッケルはココナッツ、抹茶、大豆、インゲン豆、きな粉などに多く含まれています。ニッケルを過剰に摂取した場合の中毒症状の報告はされていませんが、急性脳卒中、急性心筋梗塞を発症した後に、血液中のニッケルの濃度が高まることが分かっています。欠乏症に関しても心配はありませんが、動物実験の段階では欠乏症として、血糖値の低下、血中カルシウム・鉄・亜鉛が減少するなどの研究結果が出ています。